May 22, 2014

The beauty of the process / 工程の美

     撮影は一人の芸術家としての大澤さんを捉えている。17歳から農繁期を除く季節の仕事として始めた鋳物職人。その技術で自分の作品を作るようになり、裏方である鋳物創りを表舞台に立たせた。 そしてどこにも属そうとしなかった大澤さんは古くからの技法を基に独自の技術をも研究していった。 

 撮影の合間、彼は昔の師を想い、その時代の先輩方の苦労を語る。 そして、こうしてやってこれたのも先輩方や師があったからだと言う。 人としての大澤さんに触れた。



そして、思いもかけない人間国宝としての使命を全うするべく彼の決断に、彼が人間国宝なのだと改めて気が付く。

鋳物作家 大澤光民

part of works of the exhibition in Pari

写真は2012年のパリでの写真展「Komin Ozawa」で展示した作品の一部です。


Artist : Komin Ozawa (a real living national treasure of casting in Japan)

 大澤光民氏は、仕上げの時期を逸した撮影のために、色も付け終わっている作品の表面を再度紙やすりを使って磨き直して下さった。
そして、染め上げる前の状態を再現してくれ、色付けの様子も撮影することができた。
撮影協力してくださった大澤氏の人間国宝としての使命感と思いやりに深く感謝します。
2011年5月これらの写真を出版することを約束した私は、現在、大澤さんからの詳しい説明を基に、鋳物工芸の本の編集作業をしている

 

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